開会まであと1年を切った「東京オリンピック2020」
気持ち的には「まだまだ先…」と思っていましたが、「あと1年」と言われると、段々と実感も伴ってくる今日この頃です。
また「東京オリンピック」と同時期の「真夏」という今の時期、1年後の「想定」を踏まえて、「オリンピック」関係の様々なことを試験的・実験的に検証している時期でもありますよね。
数ある課題のある中で、最も最優先課題と言われているのが「熱中症」対策です。
これまでの夏季オリンピック開催国の中で、最も高温・多湿な国と言われる「日本」
そんな過酷な環境の中行われる「東京オリンピック2020」、(熱中症対策として)私達は何に気をつけるべきなのでしょうか?
目次
【東京オリンピック】沿道観戦時の熱中症対策
白熱した「オリンピック」の試合観戦中やその前後に、私達の身体に起こりうる「熱中症」。
(熱中症の)気をつけるべきことや注意点を把握しているだけでも、きちんとした「対策」になります。
「熱中症」は重度になると、命を落としかねない危険な症状です。
「オリンピック」の観戦に行く予定!という方は、是非肝に銘じて、対策をとられることをオススメします。
「オリンピックの観戦」といっても、その観戦形式は様々ですが
最も「熱中症」の危険度が高いのが「屋外競技」。その中でも「マラソン」や「競歩」といった「沿道観戦」には特に注意が必要です。
アスファルトの地面に長時間立ち、選手の応援をする「沿道観戦」
屋根があって、日陰になる箇所が少なく、地面から照りつける反射光が、競技の応援をする私達の体力を奪っていきます。当然汗もかきますし、身体から水分が奪われて、脱水状態の危険性も高まります。
また「応援」ということに意識が向いていると、
アスファルトの熱が、立っている足を伝って身体に伝わる感覚が鈍り、気がついた時には、足は熱を帯び「手遅れ」ということにもなりかねません。
その為「沿道観戦」する際は、特に意識的に「休憩」と「水分補給」を心がけ、
少しでも疲れを感じたら「風通しが良く(日除けの)屋根があるところで休む」必須にして、観戦を楽しんで下さい。(できれば、冷房が効いていて、身体を冷やすことの出来る場所の方が良いです)
【東京オリンピック】雨の日観戦時の熱中症対策
「雨の日」だから…と言って、対策を侮ってはいけません。
屋根の無い「スタジアム観戦」等で、雨の日に観戦する場合
傘を差して「観戦」することが出来ないので…多くの人は「レインコート」などの「雨具」を来て「観戦」すること思います。
ですが、この「レインコート」も「熱中症」の発症を高めるアイテムなんです。
「レインコート」は風を通さないため、熱がこもりやすく、たった数分で汗をかき、サウナ状態となります。
ですが
身体から「汗」として出されても、「レインコート」内で水分が籠もって蒸発しないため、更に「汗」をかく。という悪循環になり、徐々に身体の水分が減って「脱水状態」になります。
そうなると一気に「熱中症」のリスクもぐっと高まりますので、「雨の日の試合観戦」には特に注意が必要です。
【東京オリンピック】スタジアム観戦後の熱中症対策
「東京オリンピック」の試合形式の中で最も多いのが、「スタジアム」観戦の試合ですよね。
「選手」と、何万人もの観戦者が「その一瞬」を同じ場所で共有できるということが「スタジアム観戦」の魅力ではありますが、
冷房がきちんと完備されている「スタジアム」の観戦でも、「熱中症」のリスクはあります。
それは、試合観戦の前後、
特に試合終了時の「観戦後ラッシュ」と言われる、観戦者が同じタイミングで一同に同じ方向へ歩みをすすめる大行進に「熱中症」の危険が潜んでいます。
スタジアム観戦が終わったあと、観戦者は一斉に「最寄り駅」へと大行進を始めます。
駅までの道中や、駅のホーム、乗る電車に至るまで…「大勢の人」で溢れることは予想がつくと思います。
この状況は、「東京オリンピック」に限らず、コンサートや野球やサッカー等のスタジアム観戦時にも同様の事が起こっていますよね。
大勢の方が乗り込む電車は一気に「満員電車」となり、
人が大勢乗っている状況は、電車内の気温・湿度ともに上昇することが分かっています。
また、体質やアルコールの影響で「体温」が比較的高い人が同じ車内にいると、その人の周りを中心にその熱が他人に伝わりやすい状況を引き起こします。
その為、特に小さなお子さんや女性・高齢者にとって「満員電車」は「熱中症」になりやすい環境下ということを覚えておいて下さい。
「東京オリンピック」開催期間中、
何か対策をとらなければ、乗車率180%になる路線もあるという、JRを始めとする私鉄・各線。
もちろん男性も論外ではありません、オリンピック観戦後の疲れた身体にはよりダメージが大きくなることも忘れてはいけません。
【東京オリンピック】観戦時の熱中症対策・それでも熱中症になってしまったら…
■こまめな水分補給は必須
■帽子や日傘など…日よけ対策
などの「必要最低限」の熱中症対策はもちろん、加えてここに上げる「対策」をとっていても、「熱中症」になってしまったら?
■水分補給(Fluid)
■アイシング(Icing)
■安静(Rest)
■危険を知らせる(Emergency call)
頭文字をとって【FIRE】と呼ばれる上記の項目を
危険度の低い場合は「上から」/高い場合は「下から」行うと良い。とされています
軽度の場合は、早く適切な処置を施すだけですぐ回復する「熱中症」
「熱中症」と軽くみず、「ならない為の対策」と「なってしまった対応策」を心に留めて置きたいところです。